冷凍食品の箱詰めは、低温環境や重量物の取り扱いで負担が大きく、人手不足になりやすい工程です。本記事では、冷凍食品の箱詰めを自動化するメリットや、ラインに組み込める機械・ロボットの種類を解説します。
冷凍食品の扱いは、商品の温度を保つために低温の室内で行われます。防寒着を着用していても身体的な負担は大きく、長時間の作業は疲労を招く原因のひとつです。
また、厳しい作業環境は人員の定着を難しくする要因になります。採用活動を行っても人が集まりにくく、慢性的な人手不足に悩む現場も少なくありません。こうした状況をふまえ、人の手によらない作業体制の構築を検討することが、人員確保の課題を整理する第一歩となります。
冷凍食品は温度差によって表面に結露が発生しやすく、段ボールの組み立てやテープ留めの際に、接着不良を起こす場合があります。加えて、冷凍された商品は重量や硬さがあるため、手作業で均一に箱へ詰めるには力とコツが必要です。
作業者の経験や体力によって、箱の歪みやテープの剥がれなど、梱包品質に差が生じやすい状態が生まれます。品質を一定に保つためには、個人のスキルに依存している工程を洗い出し、機械化の必要性を判断する材料にすることが求められます。
箱詰めや梱包作業を機械化すれば、従業員が低温環境下で長時間作業したり、重い段ボールを何度も持ち運んだりする機会を減らすことが可能です。
負担の大きい作業をロボットや機械に任せることで、従業員の怪我や疲労のリスクを抑え、より安全な労働環境を整えることにつながります。働きやすい現場を構築することは、既存スタッフの定着率向上や、新たな人材を採用する際のアピールポイントとして活用できます。
機械は設定された速度で稼働し続けるため、作業者の熟練度や疲労具合によって処理スピードが変動することがありません。人員の欠勤や配置転換による影響を受けにくくなり、計画通りの生産数を維持しやすくなります。
また、テープ留めの位置や箱の形状も一定に仕上がるため、梱包品質の安定化にも寄与します。出荷量が多い時期でもラインの稼働を計算しやすくなり、取引先への安定した供給体制を構築する材料になります。
自動製函機は、折りたたまれた状態の段ボールを開き、底面をテープやホットメルト(接着剤)で留めて箱状に組み立てる機械です。ラインの入り口に設置されることが多く、商品の箱詰めに必要な空箱を供給し続ける役割を持ちます。
手作業による箱の組み立て工程に多くの人員を割いている場合は、製函機を導入することで別の作業へ人員を配置転換できるか検討する材料になります。
ケーサーは、コンベアから流れてきた商品を、組み立て済みの段ボールに指定された個数や配列で詰める装置です。商品を上から落とし込むドロップ式や、ロボットアームで掴んで配置するタイプなど、さまざまな方式があります。
冷凍食品の形状(袋物、トレー、箱物など)に合わせて適切なアタッチメントを選ぶことで、手作業での詰め込み負担の軽減が期待できます。自社製品の特性に合ったケーサーを選定すれば、ラインの処理速度を設計する際の目安になります。
箱詰めが終わった段ボールの上面のフラップを折り込み、テープで封をする機械が自動封函機です。さらに、パレットへの積み付け前にPPバンドで箱を縛る自動結束機を組み合わせることもあります。
結露しやすい冷凍食品の現場でも、機械による一定の圧力でテープを貼ることで、剥がれ落ちや浮きを防ぎやすくなります。ラインの最終工程の仕上がりを均一化し、出荷時の見栄えを保つための仕様を検討する際に確認したい機能です。
冷凍食品の箱詰めは、作業環境の厳しさから人手不足や品質のバラつきが生じやすい工程です。製函機やケーサー、封函機などの設備を導入することで、従業員の負担を減らし、生産体制を安定させる効果が期待できます。
単独の作業を機械化するだけでなく、箱の組み立てから商品の封入、梱包までの一連の流れを見直すことが重要です。属人的な手作業から脱却し、自社の現場条件に合ったライン全体の自動化システムを設計するための情報として役立ててください。
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