箱詰め機とは、製造ラインにおいて完成した製品や包装袋、容器などを、化粧箱や段ボール箱へ自動で詰め込む産業用機械です。
従来の箱詰め工程は手作業が多く、単調でありながら高い集中力と体力を要するため、作業員の疲労や人為的ミス、慢性的な人手不足が現場の大きな課題となっていました。
箱詰め機を導入することで、一定スピードでの安定稼働が可能となり、人件費削減や人的ミスの防止を実現します。ピッキングや整列、集積作業を自動化し、出荷ライン全体の生産性向上と作業環境の改善に寄与します。
「箱詰め機」と「オートケーサー(インケーサー)」は基本的に同一目的の装置ですが、対象となる箱の種類や作業範囲によって呼び分けられる傾向があります。
箱詰め機は、小箱や化粧箱に商品を詰める小型機(カートナー等)から大型設備までを含む広義の総称です。一方、オートケーサーは主に物流・搬送用の段ボール箱への箱詰めを自動で行う装置を指します。
現場では同義として扱われることも多いものの、段ボールの製函・封函までを一貫して自動化するラインシステムを指す際には、特に「オートケーサー」と呼ばれるのが一般的です。
箱詰め機を導入する際は、自社の生産ラインや取り扱う製品特性に合致した機種を見極めることが重要です。
導入後に費用対効果を最大化するために確認すべきポイントを3点解説します。
箱詰め機は、投入する製品の形状(パウチ、ボトル、固形物など)や使用する箱の規格(小物を詰める内箱・化粧箱用、搬送用段ボールなど)によって必要な機能が異なります。
また、詰め方にも「ロボット等で持ち上げて入れるピッキングタイプ」「まとめて投入する集積タイプ」「順番に並べて入れる整列タイプ」などがあり、製品を傷めず効率よく箱詰めできる仕様を選定することが大切です。
初期費用と費用対効果(省人化効果)のバランスを考慮し、どの工程まで自動化するかを明確にする必要があります。
箱詰め作業単体を自動化するのか、前後の「製函(段ボール組み立て)」や「封函(テープ貼り)」、「計量・検査工程」まで一体で連携させるのかを検討しましょう。既存ラインの上流・下流とスムーズに連結でき、ボトルネックを生じさせない機種選びが肝要です。
工場のレイアウトに合わせて、機械本体の寸法だけでなく作業動線やメンテナンススペースが十分に確保できるかを確認します。工場の受電設備(三相200Vなど)やエアー圧の条件を満たしているかも事前チェックが必要です。
さらに、多品種生産を行う現場では「工具不要で品種切替が短時間で行えるか」、清掃やトラブル復旧が容易か、メーカーの導入後サポート体制が整っているかも重視すべき選定基準となります。
オートケーサー導入を検討中の企業に向けて、効率化・コスト削減を最大化するための製品を紹介します。
各社で仕様や推奨される業界が異なるため、それぞれの特長と適した用途を自社ニーズと照らし合わせてご覧ください。



食品工場・日用品製造工場・医薬品製造工場それぞれにおすすめのオートケーサーメーカー3社について詳しく紹介。
各業種におけるおすすめ理由や、実際の導入事例もあわせてまとめていますので、オートケーサー選びの参考にご活用ください。

\ 仕様も動画も事例も!1ページで丸ごとチェック /
オーダーメイド仕様で製品や作業環境に合わせた動作や装置などのカスタマイズが可能。製品や箱のサイズ、箱詰めパターンに柔軟に対応し、1台で食品会社の“一品一様”のこだわりや多品種生産のニーズにも応えます。
さらに、商品の種類に合わせたアタッチメントの自社開発にも対応。アタッチメントの変更によりシステムボタン1つで簡単に品種変更が行え、生産効率がアップします。
メインの納入先である食品業界では、法律で定められた衛生基準に加え、各企業が独自に設定する厳格な基準も存在します。ティ・アイ・エスでは、食品会社ごとの基準に合わせたオーダーメイド設計を行い、高水準な衛生基準をクリアしています。
また安全性にも配慮し、直感的な操作方法を採用。仕様通りに動作するかを確認する能力試験も実施。さらに、既存ラインへの組み込み時には、前後の装置との連携も考慮し、安全基準を満たした状態で納入が可能です。
\ 現場の省人化・レイアウト改善事例がわかる /
ティ・アイ・エスでは、オートケーサー単体の導入だけでなく、ピッキング工程やパレタイジング工程を含めたライン全体の製作にもオーダーメイド仕様で対応しています。
自社設計製作により、問い合わせ後は自社メンバーが早期対応を行うほか、中部・関西・中国・関東・東海エリアでサポート強化しており、導入後も安心できる体制を構築しています。
| 会社名 | 株式会社ティ・アイ・エス |
|---|---|
| 本社所在地 | 福岡県福岡市博多区比恵町3-25 |
| 鳥栖工場 | 佐賀県鳥栖市藤木町若桜4-8 |
| 大阪オフィス | 大阪府大阪市淀川区西宮原1-8-24 新大阪第3ドイビル6F |
| 公式HP | https://www.tis-web.co.jp//index.php |

\ 毎分120袋の高速仕様や詳しい性能を見る /
高速型パラレルロボットを搭載し、直列型集積に対応し、従来は困難であった安定した高速集積を実現。高速ラインに対応でき、遅れやボトルネックが生じることがありません。
最大で120袋/分の2箱分同時詰めに対応しているため、短時間で大量の製品を箱詰め・梱包することが可能。小量入数の小箱の生産性向上も期待できるため、大量生産、スピード重視の日用品製造業界における活用にうってつけです。
パラレルロボットオートケーサーにはカメラやラインセンサを搭載しており、商品の位置や傾きを自動で検知・補正するため、別途姿勢制御行程を設ける必要がありません。
ガイド不要なため、ガイドが原因の袋の詰まりやピッチ乱れによるトラブル・タイムロスを防止。
またパラレル移載集積部および箱押込み部の吸着ヘッドは、工具を使用することなく、ワンタッチで交換が可能なため、品種切替もわずか3分で完了します。
公式HPに記載がありませんでした。
\ 実際の箱詰めスピードとスムーズな動作を体感 /
イシダは、計量のみならず包装、検査、表示、情報、搬送、衛生などの分野に事業領域を拡げています。
また、国内外にサポート拠点を展開するとともに、コールセンターとテクニカルサポートセンターを窓口とした連携体制を確立。
さらに、お客様情報を一括管理する「SKYシステム」により、迅速かつ的確なサポートを行います。
| 会社名 | 株式会社イシダ |
|---|---|
| 本社所在地 | 京都府京都市左京区聖護院山王町44 |
| 東京支社 | 東京都板橋区板橋1-52-1 イシダ東京第一ビル |
| 大阪支店 | 大阪府吹田市江の木町26-20 ※その他国内外に複数の拠点あり |
| 公式HP | https://www.ishida.co.jp/ww/jp/ |

\ 異物・紙粉対策のクリーン構造や仕様をチェック /
CF-102はアンダーオープンのフレーム構造を採用しているため、異物を検知しやすく異物混入対策にもなります。
紙粉対策のダストパンにより清掃性・メンテナンス性が高く、クリーンな環境を維持できるため、医療・医薬品業界など厳しい衛生基準が求められる現場でも安心して使用できます。
また、多彩なオプションに対応しており、さまざまなワークに活用することも可能です。
省スペースかつ調整型の製函機・封函機の自社特化製品として、オプションで改ざん防止水貼りテープユニットを提供しています。
一度張り付けたテープは剥がせない特性を備えているため、医薬品製造において問題視されている改ざんや不正アクセスから製品を守ることができます。
また、ガムテープには天然素材を使用しているため、環境に優しいことも特徴です。
公式HPに記載がありませんでした。
\ 改ざん防止・水貼りテープ機能も網羅 /
ユハラエンジニアリングは自動包装機・自動省力装置の設計、製作、販売を手掛けており、多種多様な機器を開発しています。
また、お客様が抱える課題やニーズに柔軟かつ迅速に対応できる体制を整備。
メンテナンスを専門に取り扱うグループ会社により、アフターサービスも充実しています。
| 会社名 | ユハラエンジニアリング株式会社 |
|---|---|
| 本社所在地 | 大阪府茨木市横江1-19-7 |
| 第二工場所在地 | 大阪府茨木市横江1-15-41 |
| 公式HP | https://www.yuhara-engineering.com/ |
箱詰め作業を自動化できるオートケーサーを提供しているメーカーを一覧で紹介しています。詳細ページでは、メーカーや製品の特徴、導入事例やメーカーの基本情報などを掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください(随時更新予定)。
省スペースかつ高性能なオートケーサーを多数展開しています。製函・封函機能を備えているACP-700シリーズは、コンパクトな縦詰めタイプ一体型。限られたスペースでも箱の組み立てから商品の箱詰め、封函にいたるまでの流れをすべて自動化できます。また、高速型パラレルロボットを搭載しているACP-622は直列型集積を採用。2箱同時に効率よく製品を箱詰めできるのが特徴です。
1946年より自動包装機の研究開発を続けている会社で、自動包装機と自動箱詰機(オートケーサー)の両方を取り扱っています。オートケーサーでは、ピロー製品のダンボール詰め作業を完全自動化できる製品を3種類ラインナップ。すべて対話式で操作できるため、誰でも簡単にサイズチェンジできます。
飲料品・食品工場向けのオートケーサーを多数取り扱っている会社です。ボトルや壜、テーパーカップ、カートン専用のオートケーサーをラインナップ。ハンドリング技術に特徴があり、商品を直接やさしく保持することで、商品同士の接触による破損を防止しています。
さまざまな産業用機械の無人化・自動化を手掛けている会社です。オートケーサーの開発・製造・販売もその一環で、設置面積が少ない省スペース型の機種を多数ラインナップしているのが特徴。向きや位置の自動補正、シザー機構による吸着把持など、さまざまな技術が詰め込まれています。
包装を圧着したり、テープで封じたり、包装の空気を抜いて密封したりする「シール機」をメインで取り扱っている会社。箱詰め作業においては、半自動のパワーケーサーシリーズを提供しています。段ボール箱を開いて機械にセッティングすると底面が自動で折り込まれる仕組み。製品の箱詰めと上面のフラップ折り込みは手動になりますが、テープ貼りは機械が自動で行ってくれます。
複数種類のロボットとハンドツールを組み合わせ、設置環境や要望に合ったケーサーを設計している企業です。6軸ロボットや協働ロボット、パラレルリンクロボット、スカラロボット、直行ロボットなどを取り扱っているため、さまざまなパターンに対応可能。また、ハンドツールの選択肢が豊富かつ自社設計も行っているため、箱詰めする製品の形状や硬さ、箱詰めの方法などに合ったものを選べます。
梱包機をメインとしている会社ですが、ケーサーを含むシステムラインの構築にも対応しています。提供しているのは、コンベアで搬送された製品の整列・集積・箱詰め作業を自動化するケーサー。製函機とケーサー、封函機、段積み装置、梱包機を連結して、ラインをすべて自動化することもできます。
パラレルリンクロボット搭載、自動姿勢制御やアタッチメント変更による多品種対応が可能なオートケーサーを設計からメンテナンスまで自社一貫体制により提供。また、製品や現場状況に合わせて装置や動作をカスタマイズできるオーダーメイド仕様に対応しており、食品業界の厳しい衛生基準や安全基準もクリアしています。さらに、操作方法やセルフメンテナンス方法など、生産支援にも対応可能です。
菓子や食品、粉末の充填・機械包装をはじめ、商品をカートンに詰める機械、製函機や封機能機、段ボールケーサーなどを取り扱っている会社です。オートケーサーでは、袋詰めされた商品を段ボールに自動で箱詰めする全自動ケーサーや、段ボールの底面と折り封機能を自動化する半自動ケーサーを提供しています。
ボトル製品専用の機械を幅広く開発している会社です。瓶の箱詰め作業に特化したオートケーサーをはじめ、ボトル製品の生産ラインを自動化する機械を幅広く取り扱っています。洗びん、充填、加熱・殺菌・冷却処理、包装、箱詰めに至るまで、一連の工程を自動化できるのが特徴です。
梱包・袋詰めされた製品やピロー袋などを段ボールに自動で詰めるオートケーサーを提供しています。また、段ボールの印字装置や検査機器、カートナー、シュリンク包装機、シュリンクラベラーなども扱っており、特注装置の開発にも対応しているため、箱詰め作業に付随する一連の工程を併せて自動化できるでしょう。
自社設計のオリジナルハンド・パットにより、さまざまな製品を掴んで箱詰めできるオートケーサーを提供しています。また、製函機や印刷機に段ボールシートを自動供給するシートフィーダや、製函機をもつA式パレタイジングロボットの開発・設計・製造・販売も手掛けているのが特徴。オートケーサーと連携して、箱詰め作業の前段階から自動化できます。
自動包装機械・自動省力装置の設計、製作、販売を手掛けている会社です。完全受注生産システムを採用しており、導入企業のニーズに合わせてカスタマイズしています。オートケーサーのラインナップも豊富で、粉塵を効率的に集めて簡単に清掃・メンテナンスできる機種の取り扱いもあります。
歩留まり改善や品質保持を実現した卵業界に特化した自動化メーカーです。選別・検査・包装からケースパッキングまで一貫したサービスを提供でき、卵にやさしい専用ハンドリングと段取り短縮機能で、省人化と長期安定稼働を実現します。
長年の計量技術と信頼性を基盤に、食品・日用品・物流など多様な分野における課題解決が可能になっています。包装・検査・搬送・ケースパッキングまで一貫して対応し、多品種少量生産にも柔軟に適応でき、省人化と効率化を同時に実現します。
食品・医薬分野を中心に世界各地で自動化ソリューションを展開している企業です。ラップアラウンドケーサーとサイド・トップロードケーサーの提供によって、大量生産から多品種・少量生産など、幅広い現場ニーズに対応し、生産ラインの最適化を支援するのが強みです。
シンテゴンテクノロジーの
オートケーサー・製函機・包装機をみる
世界で導入実績を積んだ高速機器を展開している食品包装機器メーカーです。ropac 5は、衝撃を抑えながら高速処理を行う、高速・柔軟・安定を全て両立しているのが特徴です。また、計量・搬送・包装・ケースパッキングを包括提供し、半自動調整機構により多品種対応と効率的な袋包装製品の大量生産に適応します。
包装機械の専業メーカーとして、充填・パッケージングから品質検査、さらに仕分け・梱包工程までを一貫してカバーするシステムソリューションを提供しています。オートケーサーは前段の包装機と連動し、省スペースかつ効率的なライン構築が可能。段ボール用・カートン用ともに、製品特性や設置条件に合わせた仕様を提案できるのが強みです。
段ボール梱包ラインは主に「箱を組み立てる」「商品を詰める」「箱を閉じる」という3つの工程で成り立っており、それぞれ担当する機械の役割が明確に分かれています。
まず「製函機(ケースフォーマー)」は、折りたたまれた平らな段ボールシートを自動で開いて箱の形に成形し、底面をテープ等で留める装置です。次に「箱詰め機(オートケーサー)」が、上流から搬送されてきた製品を整列・ピッキングし、組み立てられた箱の中へ正確に投入する役割を担います。そして最後の「封函機(ケースシーラー)」が、製品が詰まった箱の上面フラップを折り込んでテープ留めやホットメルト塗布を行い、出荷可能な状態に封をします。
手作業を大幅に減らすにはこれら3つの連携が重要ですが、現場のボトルネックや設置スペース、予算に応じて単体で導入するか、製函から封函までの一貫自動化ラインを構築するかを見極めることが大切です。
箱詰め工程の自動化を成功させるためには、設備を導入する前に綿密な現場検証を行うことが不可欠です。
第一に確認すべきは、費用対効果と自動化範囲の見極めです。初期費用に対してどれほどの人件費削減や生産性向上が見込めるかを算出し、ライン全体を一貫して自動化すべきか、負担の大きい箱詰め作業のみを部分的に自動化すべきかを慎重に判断します。
第二に、既存ラインとの接続性と設置環境の確認です。前工程の包装機や後工程の搬送コンベアとスムーズに同期できるかを確認します。あわせて、機械本体の設置寸法だけでなく、作業員の動線やメンテナンススペース、受電容量やエアー源の供給能力に余裕があるかも事前チェックが必要です。
第三に、多品種生産を行う現場では「品種切替(段取り替え)の容易さ」が重要です。アタッチメントの交換が工具不要で短時間に行えるか、調整作業が直感的に行えるかを確認することで、切り替えに伴うタイムロスを防ぎ高い稼働率を維持できます。
オートケーサー導入を検討中の企業に向けて、効率化・コスト削減を最大化するための製品を紹介します。
各社で仕様や推奨される業界が異なるため、それぞれの特長と適した用途を自社ニーズと照らし合わせてご覧ください。


